掃除機の寿命は何年? 種類別の目安と長持ちさせるコツを教えます!
「掃除機の調子が悪いけど、そろそろ寿命なのだろうか」「掃除機の寿命が近づくとどんな症状が出るか知りたい」とお考えではないでしょうか。掃除機は毎日の掃除に欠かすことができない家電ですから、調子が悪いと困りますよね。しかし、掃除機の寿命が近づくと実際にどんな症状が出るのかなど、よく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、掃除機の寿命について詳しく解説します。
- 掃除機の寿命はどれぐらい?
- 掃除機の寿命が近づいているサインは?
- 掃除機の寿命を延ばす方法は?
- 寿命を迎えた掃除機の処分方法
- 掃除機の寿命に関するよくある質問
この記事を読むことで、掃除機の寿命を見極めるポイントなどがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.掃除機の寿命はどれぐらい?
最初に、掃除機の寿命はどれぐらいか、主な種類の特徴と共に見ていきましょう。
1-1.コード式掃除機
コード式掃除機の寿命について、紙パック式・サイクロン式に分けて解説します。
1-1-1.紙パック式
紙パック式の掃除機は、10~15年程度で寿命を迎えます。紙パック式の掃除機は、内部に紙パックをセットしてゴミをためる方式の掃除機です。紙パックは、ゴミで満杯になるまで基本的に交換不要なため、ゴミを捨てる手間が少なくて済みます。
1-1-2.サイクロン式
サイクロン式の掃除機は、寿命が6~8年程度です。サイクロン式の掃除機は、ゴミを本体のダストカップにためるタイプで、紙パックを用意する必要がありません。パワフルな吸引力が魅力ですが、寿命は紙パック式より短いのが一般的です。
1-2.コードレス掃除機
コードレス掃除機の寿命は、4~5年程度です。コードレス掃除機は、電源コードが不要であらゆる場所で使えることから、高い需要を誇ります。一方、気軽に使えるため使用頻度が高くなることや、充電池の消耗などにより、従来のタイプの掃除機と比較して短命になりがちです。
1-3.ロボット型掃除機
ロボット型掃除機は、2~3年程度が寿命の目安です。需要の急増に伴い、メーカー各社で新製品の開発に力を入れています。ロボット型掃除機は、フローリングの掃除を自動で行ってくれることから、掃除の手間や時間を大幅に節約できると人気です。なお、充電式となるため、バッテリーが早く寿命を迎えることが多いでしょう。
1-4.業務用掃除機
業務用掃除機の寿命は、15年程度~といわれています。一般家庭用の機種より寿命が短い理由として、金属部品が多く使われていることや、頑丈な設計になっているものが多いからです。また、パワフルな吸引力を備えており、広範囲を効率よく掃除できることが最大のメリットといえます。一方で、掃除機本体が大きく重量があるため小回りしづらい、本体価格が高価などの点がデメリットです。
2.掃除機の寿命が近づいているサインは?
掃除機の寿命が近づくとどんなサインが見られるか、詳しく見ていきましょう。
2-1.吸引力が落ちる
掃除機の寿命が近づくと、吸引力が落ちることがあります。掃除機にゴミがたまっているなど、特に理由がないのに吸引力が落ちるのは、内部部品の劣化が進んでいることが主な原因です。掃除機のゴミを取り除いたり吸引モードを最強にしたりしても十分な吸引力が得られない場合は、掃除機の寿命が近づいていると判断し、買い替えを検討するとよいでしょう。
2-2.使用時に異音・異臭がする
使用時に異音・異臭がする場合も、掃除機の寿命が近づいているサインです。掃除機は、使用時にある程度の騒音が発生します。また、排気する際に多少の臭いがあっても異常とはいえません。また、掃除機の内部やフィルターなどにゴミやホコリがたまっている状態だと、異音や異臭の原因になることもあります。しかし、たまったゴミを捨てた後も普段と異なる異音がする、焦げるような臭いがするなどの場合は、掃除機の寿命が近づいている証拠です。そのまま使用を続けると、発火などの恐れもあるので使用を中止してください。
2-3.特定の機能が使えない
掃除機の寿命が近づくと、特定の機能が使えなくなることがあります。掃除機の操作は、主に手元の操作パネルで行うことが多いでしょう。操作パネルの内部部品も、経年などの理由で徐々に劣化したり、使い方が荒いことなどで不具合が出たりします。特によく使う機能が使えなくなると不便なので、掃除機の寿命が近づいたと判断してください。
2-4.電源コードがうまく巻き取れない
コード式掃除機は、寿命が近づくと電源コードがうまく巻き取れなくなることがあります。電源コードを引っ張ってもうまく巻き取れなくなったら、内部部品の劣化が進んでいる可能性があるでしょう。電源コードがうまく巻き取れないと不便なので、寿命が近づいたと判断して買い替えを検討してください。
2-5.突然電源が落ちることがある
掃除機の寿命が近づくと、突然電源が落ちることがあります。主な原因は、電気系統の部品の劣化や電源コードの断線などです。頻繁に電源が落ちるようでは、掃除機の使い勝手が悪くて掃除の効率が落ちてしまいます。無理をして使い続けると、内部部品がショートする可能性もあるので寿命が近づいたと考え、買い替えることがおすすめです。
3.掃除機の寿命を延ばす方法は?
掃除機の寿命を延ばす方法について、詳しくご紹介します。
3-1.正しい使い方を守る
掃除機の寿命を延ばすには、正しい使い方を守ることが基本です。間違った使い方は、掃除機の寿命を大幅に縮めます。まずは、掃除機の使用説明書をよく読んでみましょう。たとえば、掃除機の種類によっては、水分を吸引できない仕様になっているものもあります。この場合、知らずに水分を吸引してしまうと不具合や故障の原因になるので、注意してください。
3-2.連続して長時間使わない
連続して長時間使わないことも、掃除機の寿命を延ばすためのポイントです。長時間連続して掃除機を使用すると、掃除機に大きな負担がかかります。特に、吸引モードを最強にした状態で長時間使い続けることは避けましょう。場合によっては、掃除機本体が異常に熱くなって急に電源が落ちるなど、不具合が出る原因になることがあります。
3-3.フィルターをこまめに掃除する
掃除機の寿命を延ばすには、フィルターをこまめに掃除することも大切です。掃除機を使っていると、フィルターに細かなゴミやホコリがたまります。フィルターが詰まった状態で使うと、掃除機に大きな負担がかかってしまい、寿命を短くする原因になるので注意しましょう。掃除機のフィルターを掃除する方法は、掃除機の使用説明書やメーカーのホームページなどを参考にしてください。自己流で掃除すると、掃除機が故障することがあるので気を付けましょう。
3-4.こまめにゴミを捨てる
こまめにゴミを捨てることも、掃除機の寿命を延ばすために必要です。掃除機の内部にゴミがたまり過ぎると、吸引力が落ちるだけでなく、掃除機に大きな負担がかかってしまいます。そのため、紙パック式の掃除機以外は、掃除した都度、掃除機内部のゴミを捨てることがおすすめです。紙パック式の掃除機も、紙パックの交換サインが出たら、早めに交換するようにしましょう。
3-5.電源コードを引っ張り過ぎない
コード式掃除機の場合は、電源コードを引っ張り過ぎないことも寿命を延ばすためのポイントです。コード式掃除機の多くはコードリール式を採用しており、電源コードを引っ張ることで内部に巻き取ることができます。しかし、必要以上に電源コードを引っ張り過ぎると、掃除機の不具合や電源コードの断線などの原因になるので注意してください。電源コードを引っ張るときは、黄色のテープが巻かれたところまでにとどめるのが目安です。
4.寿命を迎えた掃除機の処分方法
寿命を迎えた掃除機の処分方法を、詳しく見ていきましょう。
4-1.自治体回収にゴミとして出す
寿命を迎えた掃除機を自治体回収にゴミとして出すには、以下を参考にしてください。
4-1-1.不燃ゴミ
掃除機を自治体回収に不燃ゴミとして出す場合、自治体ごとに決められた曜日・時間・場所に出しておくと、自治体が無料で収集してくれます。自治体によっては、指定ゴミ袋に入れる必要があるので、事前に収集ルールを確認し、マナーを守って出しましょう。
4-1-2.粗大ゴミ
掃除機を自治体回収に粗大ゴミとして出す場合は、以下の流れで手続きするのが一般的です。
- 自治体の粗大ゴミ受付窓口に連絡し、受付番号・収集場所・日時・料金の指示を受ける
- コンビニなどで料金分の粗大ゴミ処理券を購入する
- 粗大ゴミ処理券に受付番号などの必要事項を記入し、掃除機に貼り付ける
- 収集当日になったら、指定時間より前に収集場所に掃除機を出しておく
- 収集時間以降に自治体が掃除機を回収して完了
なお、掃除機を粗大ゴミとして処分する場合の費用は、1台数百円程度が相場です。また、上記の流れで自治体に収集してもらう方法のほか、自分で自治体のゴミ処理場に持ち込んで処分してもらうこともできます。より詳しい内容は、自治体のホームページなどで確認してください。
4-2.販売店の回収サービスを利用する
販売店の回収サービスを利用し、不要になった掃除機を処分することもできます。多くの場合有料で、掃除機1台に付き500~1,000円程度の回収手数料がかかるのが一般的です。また、店頭持ち込みが基本となることが多いでしょう。なお、買い替えを伴う場合は、不要になった掃除機を無料で回収してもらえることがあります。
4-3.不用品回収業者に処分してもらう
寿命を迎えた掃除機は、不用品回収業者に処分してもらう方法もあります。不用品回収業者に依頼すると、回収した掃除機を分解して素材ごとに分けて適切な方法でリサイクルしてもらうことができ、資源を有効活用することが可能です。また、都合がよい日時と場所で回収してもらえる、掃除機以外の不用品の引取処分や買取を依頼できるなど何かと便利なので、検討してみるとよいでしょう。
4-4.業務用掃除機は産業廃棄物として処分する
寿命を迎えた業務用掃除機は、産業廃棄物として処分する必要があります。産業廃棄物は、自治体回収にゴミとして出すことはできないので注意してください。業務用掃除機の処分は、産業廃棄物収集運搬許可を取得済みの業者に依頼しましょう。なお、万が一産業廃棄物収集運搬許可を未取得の業者に依頼すると、不法行為に加担したと見なされることがあるので注意してください。
5.掃除機の寿命に関するよくある質問
最後に、掃除機の寿命に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。
Q.寿命が近づいた掃除を使い続けるとどうなる?
A.突然故障してまったく使えなくなる可能性があります。また、使用時に本体が異常に熱くなる、異臭や異音がするといった場合は、そのまま使い続けると発火などにより思わぬ事故が起きることがあるので注意してください。
Q.20年前に購入した掃除機でも不具合がなければそのまま使える?
A.可能です。ただし、内部部品の劣化が進んでいるのは確実なため、いつ壊れてもおかしくないと考えてください。
Q.購入後2年のサイクロン式掃除機に不具合が出るのは異常?
A.断言できません。サイクロン式掃除機の寿命は6~8年程度が目安ですが、使い方や使用頻度などによっては、2年で寿命を迎えることもあります。
Q.寿命を迎える前に掃除機を買い替えるメリットは?
A.以下のようなメリットがあります。
- 余裕を持って買い替え・処分できる
- 不要になった掃除機を買取してもらえることがある
また、新製品の便利な機能や性能のよさを早く実感でき、効率よく掃除できるのもメリットといえるでしょう。
Q.信頼できる不用品回収業者を選ぶポイントは?
A.以下のポイントを参考に選ぶとよいでしょう。
- 不用品回収で豊富な実績がある
- リーズナブルで分かりやすい料金システム
- 都合のよい日時・場所・方法で回収してもらえる
- 可能なものは積極的に買取している
- スタッフが親切で顧客からの評判もよい
- 業務に必要な許可を取得済み
なお、当関東家電リサイクル問屋でも、寿命を迎えた掃除機の処分をお受けしています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、掃除機の寿命について詳しく解説しました。掃除機の寿命が近づくと、吸引力が落ちる、特定の機能が使えなくなるなど、さまざまな症状が見られるようになります。掃除機が故障して使えなくなるととても不便なので、寿命が近づいたら早めに買い替えることがおすすめです。なお、買い替えで不要になった掃除機は、自治体回収にゴミとして出す以外にも、不用品回収業者などに処分を依頼する方法もあります。不用品回収業者に掃除機の処分を依頼すると、都合のよい日時と場所で回収してもらえるなど多くのメリットがあり便利なので、検討してみるとよいでしょう。