買取詐欺の手口とは? 被害を予防し安心して売却する方法を教えます!
今、買取詐欺が急増しています。「依頼していないものを無理やり買取された」「高額査定が出たはずなのに、最終的に安い金額になった」など、悪質業者による被害が後を絶ちません。買取詐欺に遭うと大切なものを不当に安い金額で失うことになるため、深刻な問題です。しかし、買取詐欺を正しく理解して対策をすれば被害を事前に防ぐこともできます。そこで、今回は、買取詐欺の手口などを詳しく解説しましょう。
- 買取詐欺とは
- 買取詐欺の手口
- 買取被害に遭わないためには?
- 買取詐欺に遭ってしまったら?
- 信頼できる買取業者の選び方
- 買取詐欺に関するよくある質問
この記事を読むことで、買取詐欺の手口についてよく分かり、適切な対策と予防ができるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.買取詐欺とは
最初に、買取詐欺の基本を見ていきましょう。
1-1.買取詐欺はどんなときに起こる?
買取詐欺は、ひとり暮らしの高齢者や女性だけの世帯を狙って頻発しています。強引な営業をかけても断れないことを見越してやってくるのです。また、身内に不幸があったときなど、精神的に弱っているところにつけ込むこともあります。引っ越しなどでバタバタしがちなときにも、目ざとくやってくることでしょう。買取詐欺は、何かと隙(すき)があるときに遭いやすいので十分な注意が必要です。
1-2.買取詐欺の現状と問題
買取詐欺は年々増加しています。理由は、超高齢化社会と核家族化により、ひとり暮らしをする人が増えているからです。話し相手がいなくてさみしい思いをしていたり高齢で判断能力が落ちてきたりしたときに、買取詐欺に遭いやすくなります。また、テレビを見ない、インターネットを使わないなどで、買取詐欺の情報が入ってこないことも被害を拡大させている原因です。買取詐欺を減らすためには、詐欺内容を周知すると共に、ひとり暮らしをしている人を孤立させないことが必要でしょう。
1-3.買取詐欺の被害に遭いやすい人は?
以下の人は、買取詐欺に遭いやすいので特に注意してください。
- 押しに弱い
- 優柔不断
- 高齢者(特にひとり暮らし)
- 女性
- 家に不用品がたくさんある
- 家の周辺に不用品やゴミを置いたまま
2.買取詐欺の手口
買取詐欺の主な手口を詳しく解説します。
2-1.不用品の無料回収を持ちかける
住宅街を営業車で巡回したり電話をかけてきたりし、「不用品の無料回収」を持ちかける業者には注意しましょう。親切な態度を装って家に上がり込み、貴金属類など金銭価値の高いものを無理やり回収してしまいます。また、無料なのは査定だけで、実際の回収には費用かかる場合も多いのです。
2-2.不当に安い査定で高額商品を持っていく
価値の高いものを、不当に安い査定を出す業者もいます。専門知識がないために不当なことに気がつかず、被害に遭うのです。買取してもらう前に、相場を知っておくことを心がけてください。また、不当に安いと感じたら、査定理由を業者に説明してもらいましょう。正当な理由がなかったり説明がたどたどしかったりしたら、取り引きを中止するべきです。
2-3.買取代金を後日振り込みにして音信不通になる
悪質業者の中には、後日代金を振り込むと言って買取するものを持ち帰り、そのまま音信不通になってしまうことがあります。契約書や名刺などに記載された電話番号にかけても、使われていないことも多く、泣き寝入りしてしまう人が多いのです。インターネットで検索しても業者名が出てこない・きちんとしたホームページがないなどの場合は、特に注意してください。
3.買取被害に遭わないためには?
買取被害に遭わないためには、事前に見極めることが必要です。
3-1.買取詐欺の見極め方
買取詐欺に遭わないためにも、以下の点に当てはまる業者とは絶対に契約しないでください。
- 電話勧誘もしくは訪問が主な営業手段
- しつこく家に上がり込もうとする
- 家に上がり込んで「契約するまで帰らない」などと、おどす
- 勝手に家の中を見て金銭価値が高いものを買取しようとする
- 必要以上に契約を急ぐ
- 契約書を交わさない
- 契約前後で態度が急変する
- 不用品回収後の処分方法が不明
- 古物商許可を取得していない
- きちんとした自社ホームページがない
- 企業名・連絡先の記載がない
- 業者の事務所が実在しない
3-2.少しでも不審な点があるときは断る勇気を
業者に少しでも不審な点があるときは、取り引きを断ってください。せっかく見積もりをしてもらったのだから悪い、などと考える必要はありません。不審な点を残したまま買取を進めると、後日トラブルになる可能性があります。買取詐欺に遭わないためにも、きっぱり断る勇気が必要です。
4.買取詐欺に遭ってしまったら?
買取詐欺に遭ってしまったときにどうするべきか、詳しく解説します。
4-1.まずはどうする?
まずは、落ちついて被害内容を整理してみましょう。内容をきちんと把握することで、相談や対策を進めるときにに効率よく説明できます。
- 買取業者名・住所・連絡先などを確認する
- 被害内容をまとめる(買取されたもの・金額・手口など)
- 今後どうしたいか決める(被害金額を弁償してほしい・法的な手続きを進めたいなど)
4-2.買取詐欺の相談先
買取詐欺に遭ってしまったときは、消費生活センターに相談するといいでしょう。悪質だと判断された場合は、業者に指導してもらえます。金銭的な被害を取り戻したい場合は、弁護士などの法律家に相談するのもいいでしょう。法テラスは無料相談も可能ですが、相談時間が限られているなどの制約があります。本格的に相談したい場合は、相談料が数万円程度~かかることを覚えておきましょう。
5.信頼できる買取業者の選び方
信頼できる買取業者の選び方を詳しく解説します。
5-1.買取業者の規定について
業者が買取を行う場合、必ず古物商許可の取得が必要になります。業者では、依頼者から転売目的で買取するからです。信頼できる業者は、必ず古物商許可を得ているので確認してみてください。なお、古物商許可は、インターネットを通じて買取・転売するときにも必要です。業者のホームページで古物商許可番号を確認してみてください。
5-2.信頼できる買取業者の選び方
不用品の買取を依頼するときは、古物商許可を取得しているほかにも以下の条件を満たした業者が信頼できます。
- 不用品の買取で豊富な実績を誇る
- 誠実な査定で定評がある
- 査定は無料
- 契約を強制しない
- 都合のいい買取方法を選ぶことができる
- 買取不可の不用品は資源リサイクルに回している
- スタッフの受け応えが丁寧
- 連絡先住所や電話番号をホームページに明記している
なお、当関東家電リサイクル問屋でも、不用品の買取でご好評をいただいています。誠実な査定をモットーとし、できるだけ高額買取をしていますので、ぜひご検討ください。
5-3.業者を家に入れないことが大切
悪徳業者は、何があっても家に入れないことが大切です。断ったはずなのに何度も訪ねてくると根負けしてしまい、業者を家に入れてしまう人もいるでしょう。しかし、家に入れたら最後、あらゆる場所を勝手にチェックして、金銭価値の高いものを無理やり買取してしまうことがあります。特に、平日の昼間など、女性や高齢者だけが在宅しているときに被害に遭いやすいので十分に警戒してください。強引に家の中に入ろうとしたときは、警察に通報するのもやむを得ません。
6.買取詐欺の手口に関するよくある質問
最後に、買取詐欺の手口に関するよくある質問に回答します。それぞれ目をとおし、参考にしてください。
Q.普段から親切な人が買取詐欺をするとは思えないのですが?
A.買取詐欺を行う業者は、親切なふりをして近づいてくることが多いことを理解してください。たとえば、すぐに契約を持ちかける・隙(すき)を見て家に上がり込もうとするなど、不審な点があるものです。人当たりのよさだけで判断してはいけません。
Q.買取詐欺に遭いやすい時間はある?
A.圧倒的に平日の日中でしょう。男性が在宅している可能性が低いからです。ひとり暮らしでなくても、買取詐欺に遭うこともあるので気をつけましょう。
Q.買取代金が後払いの業者はすべて悪質?
A.信頼できる業者なら問題ありません。宅配買取や出張買取などは、多くの場合が後払いとなります。業者選びをしっかり行い、信頼できると判断したところに依頼すれば、後払いでも安心です。
Q.買取詐欺で警察が動いてくれないこともある?
A.確かに、警察がすぐに動いてくれるとは限りません。警察は、重要な犯罪の解決を優先するからです。しかし、まずは、確実に詐欺にあったことを証明し、被害届を出しましょう。
Q.親が買取詐欺に遭わないためには?
A.別居している場合は、こまめに連絡をして注意を促してください。不審に思うときは、事前に必ず連絡するように言っておけば、被害を防ぐことにつながります。同居している場合も同様に、ひとりで契約をしないように行っておくことが必要です。
まとめ
今回は、買取詐欺の手口について詳しく解説しました。大切なものを不当に安い金額で買いたたかれたり代金を支払ってもらえなかったりなど、年々被害が急増しているのが現実です。買取被害に遭わないために、よくある手口を知っておき、対策してください。不用品の買取は、信頼できると判断した業者に依頼しましょう。万が一、買取詐欺に遭ってしまったときは、消費生活センターなどに相談してください。