大掃除を効率的に行うコツとは? 計画の立て方から不用品の捨て方まで
年末が近づいてくると、「今年こそ大掃除をしっかりとやろう」と決意する人も多いことでしょう。大掃除は1年の間にたまった不用品を片付け、普段なかなか掃除の行き届かない場所まできれいにすることができる絶好の機会です。その一方で、毎年計画通りに大掃除が進まず、中途半端に終わってしまう。といった悩みを抱えている人もいるでしょう。
そこで、今回は大掃除のコツや不用品を処分する方法について解説します。
- 大掃除と普通の掃除の違い
- 大掃除をやる時期とは?
- 大掃除をスムーズに行うコツ
- 不用品の処分方法
- 不用品回収業者を利用する方法
- 大掃除のコツに関するよくある質問
この記事を読めば、大掃除や不用品の処分について悩むこともなくなるでしょう。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.大掃除と普通の掃除の違い
大掃除に明確な定義はありませんが、一般的には、普段手が回らない場所まで掃除や整理整頓をすることを指します。家によっても異なりますが、普段めったに掃除をしないが、汚れが溜まっていく場所と考えれば掃除する場所が見えてくるでしょう。特に、油汚れがつきやすいキッチンや、水回りは掃除をすれば見違えるようにきれいになります。また、大掃除をすれば不用品も片づき、整理整頓もしやすくなるでしょう。
2.大掃除をやる時期とは?
大掃除というと年末の恒例行事というイメージがありますが、この時期は気温も低く家の外や水回りの徹底した掃除はやりにくいでしょう。大掃除は、いつやってもかまいません。たとえば、引越しは大掃除をする絶好のチャンスです。特に、不用品の処分は引っ越し前がもっともやりやすいでしょう。そして、春から初夏までの時期は気候もよく、家の周りや水回りを掃除するにはよい時期です。ですから、年に一度、必ず年末に掃除をする必要はありません。年末は不用品の片づけと家の高所のホコリ取り、春は家の周りの掃除、初夏は水回りの徹底的な掃除、と1年の内にやる場所を区切って掃除をしてもよいでしょう。大掃除を分散化すれば、1度に掃除しなければならない場所も減り、短時間で終わるというメリットもあります。
3.大掃除をスムーズに行うコツ
この項では、大掃除をスムーズに行うコツを解説します。どのような方法があるのでしょうか?
3-1.計画を立てる
大掃除は、まずどのくらいの時間をかけて、どこを掃除するのか計画を立てましょう。大掃除の方法は、家の種類や家族の人数、掃除にかけられる時間で変化します。たとえば、掃除をする人が4、5人いて住宅が庭のないマンションならば、1日あれば家全体を掃除できるでしょう。その一方で、庭付き1戸建てを1,2人で掃除しなくてはならないという場合は、前項でご紹介したように季節ごとに大掃除をするか、1週間以上時間をかけて行う必要があります。
3-2.不用品の片付けから始める
掃除をする前に、まずは不用品の片づけから始めましょう。不用品が少ない場合は、まず不用品をひとまとめにしてから掃除を行います。不用品がたくさんあるという場合は、不用品を片付ける日と掃除をする日に分けてもいいでしょう。不用品を片付けながら掃除をしようと思うと、中途半端な状態で時間切れになってしまいます。
クローゼットを例に説明すると、
- クローゼットの中身をいるものといらない物に分ける
- いらない物をひとまとめにしておく
- クローゼットの中をきれいに掃除する
- クローゼットの中に必要なものを戻す
という手順で行うとうまくいくでしょう。
3-3.一か所の掃除を終わらせてから次へ行く
たとえば、キッチンの掃除ならば、レンジフード・食器棚・冷蔵庫・ガスコンロなど、いくつも掃除をする場所があります。これらの掃除をすべて終わらせてから、次の掃除場所へ移動しましょう。目についた汚れをとりあえず取る、という掃除方法だと、中途半端な仕上がりになってしまいます。掃除をする人数が多い場合は、複数のグループに分け、グループごとに掃除を行いましょう。
また、汚れがひどいものから掃除を始めるのがおすすめです。汚れがひどいものは、煮洗いやつけおき洗いをする必要がありますが、それを行っている間に同じ場所にあるべつのものを掃除すると、効率的でしょう。
3-4.便利グッズの使い方
ホームセンターなどに行くと、さまざまな洗剤が販売されています。また、掃除グッズも数多く売られているでしょう。ただし、掃除グッズは、家の汚れを確認し必要なものだけを購入してください。買いすぎるとそれが不用品になります。また、重曹は皮脂汚れや油汚れに効果的で、クエン酸はアルカリ性の水あか汚れなどに効果的です。まだそれほどひどい汚れがない、という場合は重曹やクエン酸だけでも十分に掃除ができます。
4.不用品の処分方法
この項では、大掃除の際に出た不用品を処分する方法を解説します。ぜひ、参考にしてください。
4-1.自治体に回収を依頼する
最も基本的な方法は、ゴミとして出すことです。しかし、自治体によってゴミ回収のルールはさまざまですので、必ず捨てる前にルールを再確認しましょう。
なお、家電リサイクル法対象家電(冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコン)とパソコンは、どんな自治体でも回収していません。家電リサイクル法対象家電は、経済産業省のホームページも参考に、家電量販店に回収を依頼しましょう。パソコンは、メーカーに回収を依頼することが一般的です。
また、粗大ゴミが有料だったり、個別回収制になったりしている自治体もあります。「とりあえず、ゴミ捨て場に置けば持っていってくれるだろう」と思ってはいけません。今は、市役所などのホームページにゴミの分別方法が細かく記載されているところもあります。まずは自治体のホームページを確認してみましょう。
4-2.不用品を売却する方法
以下のような不用品は、中古でも需要があります。
- 製造・販売されて5年以内の家電一式
- 未使用の家電(製造後8年くらいまで)
- ブランド物の家具・服飾品
- ゲーム機・ゲームソフト
- アニメ化・ドラマ化・映画化が決まったマンガや小説
これらは、リサイクルショップへ査定に出したり、インターネットオークションに出品したりしてみましょう。また、「ただでもいいので、必要な人に譲りたい」という場合は、地域のミニコミ誌などにある「譲りますコーナー」を利用してみてもよいですね。
なお、リサイクルショップに査定に出す場合は、外箱や説明書などの付属品をすべてそろえると、高値がつきやすいでしょう。
4-3.不用品回収業者を利用する方法
事情があって今すぐ不用品を回収してもらいたい場合や、買えるものは買い取ってほしいが、値段がつかなくても回収してもらいたいという場合は、関東家電リサイクル問屋のような不用品回収業者を利用しましょう。不用品回収業者とは、家庭や企業から出る不用品を有料で回収してくれる業者です。関東家電リサイクル問屋の場合は、買い取りも同時に行っていますので、買い取ってもらえそうなものと、値段がつかないようなものを一緒に処分したいという場合も便利でしょう。
また、不用品回収業者ならば、家電リサイクル法対象家電やパソコンも回収してもらえます。依頼したい場合は、インターネットやイエローページで業者を探し、メールや電話で依頼しましょう。見積もりを出してくれますので、それに納得すれば契約です。買い取れるものがある場合は、回収料から買い取り金額を引いてもらえます。早ければその日の内に見積もりに来てくれますので、引っ越し前などに利用してみてください。
4-4.注意点
近年はしつこくセールスの電話をかけ、依頼すると理由をつけて高額な費用を請求する業者もいます。特に、「ひも1本でも買い取ります」などという業者には注意してください。実際に依頼すると、理由をつけて貴金属を無理やり回収していったり、不当に安い金額で買い取ったりしています。国民生活センターにも苦情が寄せられていますので、セールスの電話をかけてくる業者に依頼しないよう気をつけましょう。
5.大掃除のコツに関するよくある質問
Q.大掃除の一部を業者に依頼しようと思いますが、相場はどのくらいでしょうか?
A.業者に掃除を依頼する場合は、1万~5万円が相場です。特に年末は依頼が集中するので、早めに申し込みましょう。
Q.ここだけは掃除をしておいたほうがよい、というところはありますか?
A.自炊をしている場合は、キッチンの油汚れだけでも掃除しましょう。時間が経つほど取れにくくなります。
Q.プロが使っているという触れ込みの洗剤を使用したいのですが、何か注意点はあるでしょうか?
A.メガネや手袋・マスクをして使用してください。特に、手は洗剤がつくと一気に皮膚が荒れる可能性があります。
Q.不用品回収業者が回収してくれないものはあるでしょうか?
A.生もの・危険物・化学薬品・消火器などは専用の業者に回収してもらってください。また、各業者のホームページには回収できないものも記載してあります。
Q.不用品回収業者を選ぶ際の注意点はあるでしょうか?
A.不用品回収業者は、回収に行くことのできるエリアが決まっているところもあります。評判の良い業者でもあまり遠いところは依頼できないので注意しましょう。
6.おわりに
いかがでしたか? 今回は大掃除のコツなどについて回収しました。大掃除は年末に行わなければならないという決まりはありません。特に、年末は仕事で忙しいという場合は、まだぬくもりが残っている11月の頭くらいから不用品の整理などを始めてみてください。キッチンなどは使うたびに汚れますが、一度掃除をすれば、年末にもう一度軽く掃除をするだけできれいになるでしょう。外回りの掃除は、11月のほうがやりやすいはずです。