引越しゴミの処分方法を知りたい。うまく片付けるコツはあるの?
引越しをすると、たくさんのゴミが出ます。現在はゴミの分別も細かくなり、「どうやって大量のゴミを処分すればよいのか」と悩んでいる人も多いことでしょう。引越しのように大量のゴミが一度に出る場合は、不用品回収業者などを利用する方法もあります。
今回は、引越しゴミや不用品を効率よく処分するコツを解説しましょう。
- 引越しの際に出るゴミについて
- 引越しの際に出るゴミの処分方法
- 引越しゴミの処分に関するよくある質問
この記事を読めば、引越しのときだけでなく、不用品が大量に出た場合の処分方法もよく分かりますよ。興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.引越しの際に出るゴミについて
はじめに、引越しの際に出やすいゴミの特徴や、引越しゴミを処分する際に困りがちなことを解説します。どのようなゴミが出やすいのでしょうか?
1-1.引越しの際に出やすいゴミとは?
引越しの際には、可燃ゴミはもちろんのこと
- 電化製品
- 大型家具(タンス・収納ケース・ベッドなど)
- 粗大ゴミ(布団・自転車・スポーツ用品・楽器など)
が出やすいでしょう。また、古いスプレー缶・乾電池・危険物(灯油・ガソリン・化学薬品)など、何ゴミに分類してよいか分からないゴミが出てくる場合もあります。
1-2.処分に困りやすいゴミとは?
引越しの際に出やすいゴミの中でも、回収日が月に1度程度しかない粗大ゴミなどは、処分に困りやすいでしょう。また、自治体によって粗大ゴミのカテゴライズが異なるため、何が粗大ゴミにあたるのか分かりにくい場合もあります。自治体のホームページには、ゴミの分類に関するページがあるはずなので、事前に読んで確認しておきましょう。また、市役所などで配っているゴミ分別のパンフレットを利用してもいいですね。ゴミの収集日に合わせて不用品を分別していけば、「せっかくゴミをまとめたのに、次の回収日が引越す日の後だった」ということもありません。
1-3.自治体では回収できないゴミとは?
家電リサイクル法の対象家電である、冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(乾燥機)・テレビ・エアコンの4種類はどの自治体も回収できません。経済産業省の該当ページを参考にして、家電量販店などに引き取ってもらいましょう。また、デスクトップパソコンやノートパソコンは、PCリサイクル法に基づき、基本的にはメーカーが回収しなければなりません。詳しくはパソコン3R推進協会のホームページを参照してください。なお、パソコンメーカーのホームページには、必ず回収方法が記載されています。メーカー品のパソコンが不要になったという人は、まずメーカーのホームページを確認しましょう。ただし、ノートパソコンについては、小型家電リサイクル法に基づいて家電を回収している自治体や家電量販店ならば、回収してくれます。
2.引越しの際に出るゴミの処分方法
この項では、引越しの際に出るゴミの処分方法について解説します。ぜひ、参考にしてください。
2-1.自治体に回収してもらう方法
一番基本的なゴミの処分方法は、自治体の回収です。前項で解説したように、パソコンと家電リサイクル法対象家電以外は、基本的に回収してもらえます。ただし、自治体によっては園芸用土など回収できないものもあるので、必ず事前に確認しておきましょう。
自治体にゴミを回収してもらう場合は、ゴミを回収場所まで持っていきます。回収日は事前に確認しておきましょう。なお、布団やカーペットなどは、自治体ごとのルールがあるので従ってください。粗大ゴミが有料の場合は、料金の支払い方や支払い証明の方法などを確認し、それに従いましょう。無断で捨てると不法投棄になります。
また、自治体によっては自分でゴミ処理場にゴミを持ち込むとが可能です。持ち込み可能な曜日、持ち込み方法・料金は自治体によって異なるので、必ず事前に確認してから持ち込んでください。
マンションなどは、24時間いつでもゴミが出せるところもあります。しかし、引越しのときには大量のゴミが出るので、管理会社や大家さんに一報をいれておきましょう。
2-2.不用品を売却する方法
製造されてから5年以内の家電・パソコン・高性能なゲーム機・ブランド家具などは売却ができます。現在は、家電専門、家具専門というリサイクルショップもあり、自宅まで査定に来てくれるところもあるので、大型家具や家電が不要になったという場合は、出張査定に来てもらってもよいでしょう。びっくりするほど高値で売れるということはあまりありませんが、資源のリサイクルにも役立ちます。
なお、ヤフーオークションをはじめとするネットオークションでも不用品を出品できますが、落札者との連絡やこん包・発送などかなりの手間がかかるので、引越し前の利用はおすすめできません。
2-3.引越し業者に処分を依頼する
引越し業者の中には、不用品の処分を行ってくれるところもあります。見積もりの際にゴミ処分のサービスがあるかどうか確認してみましょう。1点数千円程度の値段で引き受けてもらえます。ただし、処分できるゴミは限られているので、処分できないものは、別の方法を考えなくてはなりません。
2-4.不用品回収業者を利用する
不用品回収業者とは、家庭や法人から出るゴミを有料で回収してくれる業者です。家電リサイクル法の対象家電やパソコンも回収してもらえるので、時間のない引越しの際にも重宝します。不用品の回収だけを行っている業者、関東家電リサイクル問屋のように、買い取りと回収の両方を行う業者など複数の種類があるため、処分してほしいゴミの内容をよく確認して依頼しましょう。不用品の中に買い取ってくれそうなもの(製造されて5年以内の家電など)がある場合には、買い取りと回収の両方を行っている業者に依頼すると、回収金額から買い取り金額を引いてくれます。
不用品回収業者は電話やメールを利用して申し込みましょう。インターネットを検索すれば、すぐに最寄りの業者が見つかります。早ければその日のうちに見積もりを出してくれますが、春と秋の引っ越しシーズンは混み合う可能性が高いので、早めに申し込んでください。見積もりの金額に納得ができれば契約しましょう。
回収日当日は、家まで回収・買い取りに来てくれるの、立ちあって料金を払えば終了です。
2-5.注意点
不用品回収業者の中には、街中を軽トラックで流しながら不用品回収を呼びかけている業者もいます。しかし、そのような業者は、「無料と言ったのに、何かと理由をつけて料金を請求する」といったトラブルが多発しているので、利用しない方がよいでしょう。また、何度もしつこくセールスの電話をかけてくる業者や、見積もりを出したがらない業者も同様です。業者の評判を知りたい場合は、口コミ掲示板などを利用する方法もあります。
3.引越しゴミに関するよくある質問
Q.ガソリンをはじめとする危険物がある場合は、どうすればよいでしょうか?
A.ガソリン・軽油・灯油などはガソリンスタンドに処分を依頼できます。農薬などは農協が処分を行ってくれますので依頼してください。
Q.組み立て家具はバラバラにすれば、可燃ゴミになりますか?
A.自治体によっては、1mを超える木材は粗大ゴミ扱いになるので、事前に確認が必要です。可燃ゴミで出せるところもあります。
Q.園芸用土などを自治体が回収していない場合は、どうしたらよいでしょうか?
A.園芸用土は、ホームセンターで回収している場合があるので、最寄りのホームセンターに問い合わせてみてください。また、園芸用土やブロックなどを専門に処分する業者もあります。
Q.自転車は自治体で回収してもらえるでしょうか?
A.はい。多くの自治体で回収しています。何ゴミに分類されるかは、自治体によって異なるので確認しましょう。
Q.不用品回数業者は、家電リサイクル法対象家電やパソコンも処分してもらえますか?
A.はい。回収してもらえるので、依頼しても大丈夫です。なお、別途リサイクル料金が必要なところもありますので、経済産業省の該当ページを確認するか、業者に料金を問い合わせてください。
Q.不用品回収業者に、家の中のものをすべて持っていってほしいという依頼はできますか?
A.ゴミ屋敷の片付け・家一軒丸ごと片付けといったサービスを行っている業者ならば可能です。問い合わせてみてください。
4.おわりに
いかがでしたか。今回は引越しゴミの処分方法について解説しました。何かと忙しい引越し準備ですが、必ず自治体のゴミの収集日を確認しておきましょう。そうすれば、収集日に合わせて不用品をまとめることができます。時間がない場合は、不用品回収サービスなどを利用して、効率よく片付けていきましょう。