廃品回収車に不用品の回収、処分を依頼するのはどうなの?元ゴミ屋が暴露します。
軽トラックや少し大きなトラックに乗り、
『壊れた電化製品、無料で回収します。テレビ、冷蔵庫~』
なんてアナウンスが流れていますね。
でも、本当に我々にとって有益なことなのでしょうか?
粗大ゴミを回収してもらうのに、廃品回収業者に依頼したほうがいいのか、正しくリサイクルされるのか?
ゴミ屋敷の片付け、遺品整理を依頼した場合はどうなっているのか?
パソコンの中のデータは?
色々と気になりますよね。
今日は、
廃品回収車について
廃品回収業者とのトラブルについて
不用品を処分する時の注意点
不用品を廃品回収業者へ依頼するコツ
以上の4つをご紹介していきます。
1.廃品回収車について
1-1.廃品回収車とは?
具体的な定義はありませんが、ひと目で見分けるなら荷物ですね。
トラックに積んでいて、『ゴミ』があればそれは廃品回収業者です。
粗大ゴミをメインに積んでいます。電化製品、家具、ベットやタンスなどですね。
そして一番の見分け方が、
- リサイクルするつもりがないから積み方が汚い。
ことです。
例えば、日本国内で1万円で売れるテレビがあります。50台Aさんがもっています、でも、軽トラックには20台しか詰めません。往復するか、無理やり積むかです。本当に国内で、再商品化しリサイクルするなら往復するでしょう。でも、初めからゴミで捨てるつもりなら壊れても関係ありません。なので、養生もしないで山積みにして『リサイクルできる』品物を『リサイクルできない』品物へと変えてしまう。
リサイクル業界から見ても『まだ使えるリサイクル品』を『ゴミへ変えてしまう』行為がイメージダウンにもなる悩ましい存在です。
1-2.何が目的か?いくら儲かるのか?
廃品回収車の目的。それは正直ありません。少なくとも、筆者は聞いたことありません。
むしろ、殆どの人間が脱サラし、仕事がなく、誘われた、見よう見まねでやっているなど、仕事始めはそのような人ばかりです。
軽トラックを1台持てれば開業できる。
それがうたい文句ですからね。
騒音問題で警察に通報される場合もあるようですが、一つでも多くの家からゴミを回収しないとやっていけない。それが実態です。
例えば、
ママチャリ1台、そこそこ綺麗なものを依頼しました。
売値→1,200円程度。
電化製品を回収しました。小型家電、レンジやガスコンロ、炊飯器など10個くらい。
売値→600円程度。
※売り先はヤードと呼ばれるスクラップ屋の場合です。
1日軽トラックで動いてどのくらい回収できるか知りませんが、この程度です。
また、
タンス(木製品)
売値→0円。木くずを買う業者は少ない、制限が厳しい。よって処分料金が発生し赤字。
テレビ、冷蔵庫
売値→物により1,000円程度のものもあり。ただ、リサイクル券を発券しないで『リサイクル料金』を徴収していく悪徳業者。リサイクル料金も、製品も正しくリサイクルされていない可能性が高いです。要は、リサイクル料金の払い損。
など、不用品を回収してもらったあとが問題です。その場では、なんとなくいいように思えてもそれは警察に通報されないための演技の場合が多いです。
捨てることと、リサイクルすることは違うのでご注意を。
1-3.業者について
廃品回収車、不用品回収業者のことをどのくらい知っていますか?
逆に、ハードオフや買い物へ行くスーパー、近所の駄菓子屋。
比べてみてどうですか?
今あなたが依頼しようとして悩んだ、依頼してしまった軽トラックできている不用品回収業者。何か知っていますか?
連絡先、会社の場所。評判もそうですが、今は口コミの操作なんていくらでも出来ちゃうのであてにはなりません。
特に、遺品整理やゴミの片付けを依頼した時に、必要なものまで持って行かれた。
ゴミの中に貴重品が入っていた。その場合どうなるのか?
それが不透明な中依頼するのは危険です。じゅうぶんに注意しましょう。
1-4.なぜ、不用品回収業者が増えるのか?
まず、開業が簡単だからでしょう。
極端に言えば、廃品回収業者はゴミを捨てるだけです。
自分の家のごみ捨てができれば、だれでも開業できます。
そして、10万円で回収してきたゴミを毎週、燃えるゴミ、燃えないゴミに仕分けて捨てればいいのですから簡単でしょう。
そう思って参入する人が多いのではないでしょうか。
今の社会が問題な部分もありますが・・。
そして、一度甘い蜜をすすった経験ができると、ほかの仕事ができなくなりそのままダラダラとその日暮しになり、エアコンの室外機を盗む(ニュースでもやってましたね)などの窃盗に走り食いつなごうとしていきます。
基本的に、『まとも』な人が見れば多くの廃品回収業者の実態は『ダメな人間しかいない』と思われるのではないでしょうか?
もちろん、それ以外のところも多くあります。
書類や伝票を適切に管理し、自宅がオフィスではなく、倉庫や店舗を所有している。従業員もいて税理士や会計士を入れて出納管理も完璧。
ただ、それが町を徘徊している不用品回収業者でどのくらい実践できているのでしょうか?考えたことありますか?
2.廃品回収業者とのトラブルについて
2-1.多発するトラブルについて
不用品回収業者に依頼した場合、トラブルが絶えません。
なぜトラブルが多発するのか?
ある業者は言いました。
『今時のやつは馬鹿が多いから丸め込むのが簡単。年寄りは金あれば払う』
どうですか?気分いいですか?
あなたの前で笑顔の不用品回収業者はこんなことを思っている。人もいます。実際にいました。
トラブルの原因の多くは、依頼する側にあります。
事前に確認をしないで依頼するとトラブルに巻き込まれます。具体的な例をいくつか上げますので参考にしてみてください。
2-2.どんなトラブルがあるのか?
廃品回収業者に依頼したところ、実際に起こりえるトラブルについて。
金額が違う
無料と聞いていたのに、作業が終わったら1万円請求された。
テレビだけを捨てたかったのに・・・
貴金属、金券など、換金率の高い製品を要求された。
部屋に傷が出来てしまった。
対応するとはいったがその後音信不通になった。
壊れていても構いません。と聞いたのに
壊れた電化製品を頼んだら、壊れているものは引き取れないと言われた。
急にいなくなる。もしくは約束したのにこない
少しでも利益が高い方に行くので、他にいい現場が入れば捨てられます。
頼んだものが近所に置いてあった
お金払って処分してもらったのに近所に不法投棄されていた。(ネット上に書いてあります)
など、もしあなたが『こんな悪質な業者がいるの!?』と思うなら失礼ながら『世間知らず』です。
かなりの確率でぼられ、騙される危険性があります。
2-3.どうしてトラブルが多いのか?
先程も書きましたが、頼む側に落ち度が多いです。
- HP上に書いてあることを、『自分の判断』で読まなかった。
- 説明を聞いていなかった。
- 文句を言えばどうにかなると思った。(最近よく耳にします)
- 壊れているものを騙して押し付けた。(これは業者が悪いか判断ができません)
- 相手を信じてしまった。
などがあります。
簡単に解説していくと、
HP上に書いてあることを、『自分の判断』で読まなかった。
文章、注意書きが多く読むのが面倒だった。
依頼時の注意点を見落としていたため、当日トラブルになった。
※ 電化製品であれば、回収対象は2000年より新しいもの。など記載があるはずなので自分で確認ができるモノを怠り、キャンセル料金などトラブルになった。
説明を聞いていなかった。
民法上、口約束も契約です。聞いていなかった。と言われても通用しません。
後悔するなら相手の話を聞きましょう。
※ 落ち着きがない人に多く見受けられます。
文句を言えばどうにかなると思った。(最近よく耳にします)
※ 警察呼ぶぞ!など相手に文句言えばどうにかなると思った。そういう方もいます。でも、警察があなたの見方をするとは限りません。
ゴミ処分代を払いたくない、安くしたい気持ちは分かりますが、万が一、相手を騙すような行動をした場合、あなたが詐欺、業務妨害と言われる可能性があります。
自分でどうにかできなものを依頼しているので、相手にケンカを売るようなことはやめましょう。特に、相手がもし、黒いスーツを着た人がバックで経営している場合など考えたことありますか?見ず知らずのお店に依頼しているので少しでいいので頭を使いましょう、万が一大きなトラブルに発展した場合、収集がつかなくなり後悔するのは自分です。摘発されている会社がいるくらいなので、ゼロではないんですよ。
壊れているものを騙して押し付けた。(これは業者が悪いか判断ができません)
不具合が有るものを売った場合は、瑕疵担保責任と言う言葉が出てきます。ようは、見ただけで不具合が有るかわからないモノを、『壊れている確信』があるなか、『壊れていません』と相手を騙した場合は相手から損害賠償を受ける場合がある。ということです。ただ、多くのお店ではそのようなことは言っていません。現地で簡単にチェックして持ち帰りますので、普通の業者であればそのようなトラブルにまで発展しないからです。ただ、筆者もたまに他社のページを見ていると、わかりにくいところに書いているんですよね。依頼者に不利な内容が。
相手を信じてしまった。
部屋を傷つけた、壊したなどのトラブルで相手が会社に帰って上司と相談してからまた
伺います。などと言って帰った場合。これはもう対応されないでしょう。
相手の会社、電話番号など知っていますか?
「電話番号は知ってます!」
と思った方、電話番号では住所はわかりません。
実際にはわかりますが、刑事事件でない以上、警察が関与せず、電話番号から所有者をどのように割り出すのですか?
民事の場合は裁判が非常に面倒です。証拠集めも自分でします。
弁護士なんか使えません。
もし、相手がその場から逃げようとした場合は警察を呼ぶか、保証金を置いて行かせるかしましょう。相手はその場から逃げればそれで済む。そういう考えの人間が『廃品回収』に流れてくるのですから。
2-4.悪質業者について
多くは語りません。ただ、悪質な業者に捕まる方は
- 話を聞かない人
- 勝手な思い込みがある人
- 気が強い人(クレーマー質な人)
の傾向があります。お金があろうと、なかろうと相手を注意して選ぶ方と選ばない方がいます。焦る気持ちはわかりますが、たった10分程度です。時間をとり、怪しくないところを探しましょう。
本日、不用品回収で検索すると70万件以上がヒットします。
どのくらいが悪質な業者なんでしょうね?
2-5.トラブルの対応策
一番トラブルに合わないためには、相手を知ることです。
信用に足る会社なのか?
過去のトラブルの例とは?
口コミがいいことしか書いていないところは逆に怪しいです。
何万のお客様相手にクレームゼロ。素晴らしいですが信用できますか?
逆に、悪いことばかりも問題ですが。
見積りの段階、依頼する前に注意事項や金額が増える場合。相手に説明を求めるといいでしょう。
2-6.どこに相談したらいいのか?
基本的に、お金を払う前にトラブルに巻き込まれたら警察でいいかと思います。
以前、警察の方とお話をしましたが、お金を払う前なら警察が動く。払ったあとは、役に立てない。と聞いたことがあります。
なので、その場は怖いかもしれませんがお金は払ってはいけません。
もし、その後に何かしらのトラブルがあった場合は消費者庁に聞いてみてはいかがでしょうか?
ただ、基本的に捨てられた後だと思うので製品は戻ってこないと考えたほうがいいでしょう。
3.不用品を処分する時の注意点
3-1.作業や仕分けは大変
もし、自分で粗大ゴミを捨てたり、ゴミ屋敷や遺品整理をしたらどうでしょうか?
6畳の部屋の荷物、片付けるのにどれくらい時間がかかりそうですか?
意外と、大変なんです。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、危険物、資源ゴミ・・・。
分け始めたらキリがないです。
袋に入れて、まとめて、ゴミ捨て場まで何往復すればいいのでしょうか?
重たいものや、大きなものもあります。粗大ゴミなんて、一回の収集で3個までなど規制があればまとめて捨てることはできません。
自分で捨てるのはけっこう大変なので依頼する方は増えていますね。
3-2.住んでいるところより変わる
あなたが住んでいる自治体によりゴミの捨て方は様々。
燃えるゴミ、燃えないゴミで仕分けても市町村でルールが変わります。
親の家の片付け、遺品整理などで遠方から片付けに来る方で多いのですが、時間も使えないので早く片付けたい!って気持ちは分かります。でも、今まで書いてきたように変な業者に捕まったりしないように十分注意をしましょう。
3-3.有料処分になるものとは??
粗大ゴミって、有料ですよね。
でも、電化製品はスクラップで売れるところがあるのでお金になります。
なので、不用品回収業者からしたら1つ1つが小銭なんです。ですから、捨てる。という感覚ではなく、小銭になるという感覚なんでしょう。
しかし、粗大ゴミとして捨てる場合は同じ電化製品なのにお金を払わないといけない場合が多いですね。なので、不用品回収業者を利用して処分費用を浮かせることも実際はできるんですよ。
粗大ゴミとして捨てるのも、廃品業者に任せるのも、どっちもうまく使えばお得になりそうですね。
4.不用品を廃品回収業者へ依頼するコツ
4-1.プロに任せるメリット
遺品整理やゴミ屋敷の片付けに関してはなんせ早いです。
すぐに片付けられて、早く終わる。
これが最大のメリットでしょう。
冷蔵庫や洗濯機などは最悪自分でどうにかできる場合があるので、お得さは感じにくいかもしれませんが、量が多いときは不用品回収業者の凄さがわかると思います。
4-2.業者の見分け方
口コミがいいから!
ヤラセの可能性あり。
HPが綺麗だから
だれでもお金払えば作れます。
金額が安そうだから
実際に支払う金額を調べましたか?
融通きくから
それだけ暇なのかもしれません。
いろいろありますが、実際に画像付きで紹介されているようなものであればいいですが、文章だけでは少し怖いですね。
4-3.作業の流れや料金について
依頼して、実際に廃品回収業者を利用する場合は、
多くの場合は作業後に支払い形式です。
「え?それがふつうでしょ?」
と思う方もいますが、先に支払いを済ませたほうが安心ではないですか?
後から支払うから、実際の請求金額が違うなどのトラブルに巻き込まれたりするんです。気になる場合は先に支払ったほうがいいですよ。
冷蔵庫などを依頼している場合には中は事前に空っぽにしたほうがいいでしょう。
- 階段で5階まで取りに行かないといけない。
- 駐車場がない。
などあると金額が上乗せになる場合があります。事前に業者に伝えるといいかもしれませんね。
終わりに
いかがでしたか?今日は
- 廃品回収車について
- 廃品回収業者とのトラブルについて
- 不用品を処分する時の注意点
- 不用品を廃品回収業者へ依頼するコツ
をご紹介しました。なかなか知られていませんが、廃品回収業者も摘発されて捕まっていたり、高額なゴミ回収代を請求されたりとその被害は止まりません。
自分だけは大丈夫。
自分はどうにかできるから。
なんて油断しないで、注意事項や万が一トラブルにあったときはどうすればいいのか?をちゃんと理解して依頼しましょう。
ある程度大きな規模になっていればいいのですが、個人でやっているような小さいところ。HPがほとんど更新されないところ。何をやっているのかよくわからない業者に依頼することはやめましょう。
リサイクル料金を払っても、本当にリサイクルされたかはわかりません。リサイクル券がないのにリサイクルできるのか?怪しいな、と思ったところはちゃんと突き詰めるのも大切ですね。