老後は住み替えで新しい人生を!断捨離で引越しに備えよう!
「老後は住み替えを検討している」という人は多いでしょう。子どもが独立した後、老朽化した家に住み続けるよりも、利便性のよい快適な家に住み替えたいと考えるのは当然のことです。この記事では、老後に住み替えを行う際のポイントや準備の方法などをまとめて解説しています。スムーズに断捨離するためのコツもご紹介しましょう。
- 老後の住み替え、目的やメリットは?
- 老後の住み替えを考える4つのきっかけ
- 老後の住み替えについて押さえておくべきポイント
- 住み替え先を選ぼう!マンション・一戸建てそれぞれのメリットとデメリット
- 老後の住み替えには準備が必要!引越しにあたってやるべきこと
- 老後の住み替えを検討する前に…シニア世代の断捨離
- 老後の住み替えにかんするよくある質問
この記事を読むことで、老後の不安が解消するはずです。今すぐ始められる住み替えの準備について知ることができるでしょう。
1.老後の住み替え、目的やメリットは?
老後の住み替えを検討するにはさまざまな目的があるでしょう。住み替えの現状やメリット・デメリットについても解説します。
1-1.住み替えの目的は?
老後の住み替えを検討する目的には、以下のようなものがあるでしょう。
- 子どもが独立して家を出たため、現在の家より狭いところに住みたい。
- 老後の生活が不安なため、利便性のよい場所に住みたい。
- 歳(とし)をとったら自然に囲まれて暮らしたい。
- 子どもが巣立った後の新しい人生を、別の環境で過ごしたい。
考える目的は人それぞれですが、老後の住み替えを考えるにはさまざまな事情があるということです。
1-2.老後の住み替え、現状は?
現在の傾向としては、一戸建てに住んでいた人が老後マンションに住み替えるケースが多くなっています。広い家や庭を管理することが難しくなり、そういった煩わしさのないマンションに移りたいという考えでしょう。また、都会から田舎に移住して自然と一緒に暮らしたいと願う人も少なくありません。しかし、住み替えには当然、資金が必要です。住み替えを考えていても資金不足が原因で実現できない場合も多いため、早いうちから資金の計算をしておく必要があるでしょう。
1-3.メリットとデメリットを考えよう!
老後の住み替えには、さまざまなメリットとデメリットがあります。どちらも理解した上で住み替えを行うようにしましょう。
メリット
- 家や庭の管理をする必要がない。
- 無駄な部屋を作らずに済む。
- 新しい環境で第二の人生を送ることができる。
デメリット
- 住み慣れた環境から離れる必要がある。
- 新しい土地で暮らすことへの不安がある。
- 住み替えたことを後悔する可能性がある。
- 資金がかかる。
2.老後の住み替えを考える4つのきっかけ
老後の住み替えを検討するきっかけも人それぞれです。代表的なものをご紹介します。
2-1.子どもの独立
子どもが独立して家を離れれば当然現在の家では広すぎるようになります。子どもが使っていた部屋が空(あ)き、使い道に困る人も多いでしょう。一緒に暮らす家族の人数が減るということは、家の中にももったいないスペースが生じてしまうのです。
2-2.家の老朽化
家は年々老朽化がすすみます。壊れたり古くなったりした箇所を修理しながら暮らしていく必要があるでしょう。家全体のリフォームを考える人も少なくありません。いずれにしろお金をかけるのであれば、リフォームするよりも住み替えた方がよいと思う人も多いはずです。
2-3.バリアフリー
歳(とし)をとると今までと同じように生活することが難しくなります。「段差でつまずいて転ぶことが多くなった」「寝室とトイレが遠いため不便を感じている」など、生活する上で問題が生じることも多いでしょう。そういった問題をきっかけにして、住み替えを検討することも少なくありません。
2-4.生活の利便性
生活に不便を感じたとき、住み替えを検討する人は多いでしょう。「車の運転がつらくなった」「スーパーが遠いため、買い物に行くのが難しい」というとき、快適な日常生活を求めて住み替えを考えるようになるのです。不便のない老後を送ることは、誰もが求めている重要な要素でしょう。
3.老後の住み替えについて押さえておくべきポイント
老後に住み替えを行う場合、知っておくべきポイントやコツがあります。ぜひ参考にしてみてください。
3-1.老後資金を確保しておこう!「老後破産」を避けるために
住み替えのためには資金が必要です。「住み替えたいと思っているが実現できない」と答えた人の理由は、半分以上が「資金を工面できない」というもの。退職金を住み替えの資金にあてる人もいますが、使い切ってしまうと老後の生活費が苦しくなります。最近は「老後破産」という言葉があり、老後の備えが不十分だったために経済的に苦しい立場に陥る高齢者が増えているということです。そのような状況にならないように、できるだけ若いうちから老後に必要な資金を計算し、確保しておくためにはどうしたらよいのか考えておく必要があるでしょう。
3-2.資金を残すためのコツ~家の売却~
老後資金を残すためには、家を売却する方法があります。今住んでいる家を売却して得た資金で、新しい家を購入するのです。もちろん、購入したときよりも売却額は下がるため、貯金や退職金をプラスする必要があることもあるでしょう。ただし、家の売却にはコツや注意点があります。先に新しい家を見つけてしまうと、現在の家を急いで売りに出すことになり、売却価格を妥協してしまうケースも多いのです。そのため、じっくり時間をかけて慎重に家を売却する準備をすすめるようにしましょう。
4.住み替え先を選ぼう!マンション・一戸建てそれぞれのメリットとデメリット
老後の住み替え先にマンションを選ぶか一戸建てを選ぶかで迷う人は多いと思います。それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
4-1.マンションに住み替えるメリット・デメリット
老後の住み替え先にマンションを選ぶ最大のメリットは、安心感を得ることができるという点でしょう。同じ建物に複数の世帯が暮らしているため、孤独を感じることも少ないのです。隣人との距離も近く、「体調を崩した」など困ったときも、助けてもらうことができる可能性は高いと言えます。また、マンションはセキュリティーもしっかりしているところが多く、高齢者が暮らす上でも安心な要素がたくさんあるでしょう。
一方のデメリットには、騒音問題などがあります。上の階や隣に住んでいる人の騒音に悩まされ、トラブルになる可能性も考えられるでしょう。また、庭がないためガーデニングを趣味にしている人にとっては物足りなさを感じることもあります。
4-2.一戸建てに住み替えるメリット・デメリット
老後の住み替え先に一戸建てを選ぶメリットもまた、たくさんあります。まず隣近所とある一定の距離を保つことができるという点。騒音やペットの問題などでトラブルになることも少ないでしょう。また、老後は庭いじりを楽しみたいという人にとっても、一戸建てへの住み替えはメリットが多いと言えます。
そして、デメリットには管理の問題があるでしょう。家の掃除やメンテナンスを自分で行うため、お金がかかるだけでなく労力も必要です。「管理が面倒」という人は、一戸建てよりマンションを選択するべきでしょう。
5.老後の住み替えに必要な引越しの準備
老後の住み替えに備えて、引越しの準備を始めましょう。必要な準備の内容をご紹介します。
5-1.いつから始める?住み替えの準備
老後の住み替えを検討するタイミングとしては、体力や気力の低下を感じやすくなる60代が多くなっています。しかし、具体的に何から始めたらよいのか分からないという人も多いはず。老後の住み替えを考えるようになったら、できるだけ早く計画を立てるようにしましょう。今までの生活を振り返り、今後の生活を想像してみてください。そして、実現するためにはどんな準備が必要なのか、頭の中に描いてみましょう。今より狭い家に住み替えることになれば、当然荷物を減らす必要もあります。どのような方法で荷物を減らすのか、引越す前にやらなければならないことには何があるのかをまとめておきましょう。
5-2.ローンや査定のことを確認しておこう!
現在の家を離れる前に、確認しておかなければならないことがあります。まず、現在住んでいる家のローン返済について。ローンを返済し終わってから新しい家のローンを組むのか、同時に2つのローンを返済していくのかなど、検討しておく必要があるでしょう。住み替えローンが使えるかどうかも調べておかなければなりません。また、家の売却についても考えておいてください。どこに依頼するのか、高額査定のためにはどうしたらよいのかを調べておきましょう。
5-3.断捨離してモノの整理を!
住み替えが決まったら、モノの整理を始めましょう。モノを減らすことは、引越しを楽にするためにも必要なことです。思いきって断捨離をして必要のないモノを処分することをおすすめします。老後の住み替えでは今より狭い家に引越すことが多いため、収納スペースも当然少なくなることが予想できるはず。引越してから困ることのないように、早めに不用品を整理しておきましょう。
5-4.住み替えを機に老前整理を!
老前整理とは、老いる前に不用品を処分してスッキリした生活空間を確保しておくためのもの。住み替えに伴う引越しは、老前整理のよいきっかけになります。歳(とし)をとるとモノへの執着心が強くなり、捨てることができなくなる人が増えるものです。しかし、大量のモノを残してしまうと、自分の死後に遺族が大変な思いをすることにもなるでしょう。この機会に不要なモノは処分し、何がどこにあるのか一目で分かるように整理しておくことをおすすめします。
5-5.住み替えの前にはハウスクリーニングがおすすめ
現在住んでいる家を売却する場合は、査定前にハウスクリーニングをしておくことをおすすめします。長年の汚れは簡単に落ちにくく、自分で掃除するには限界があるでしょう。しかし、そのままでは売却価格が低くなってしまいます。不用品の回収を行っている業者の中には、ハウスクリーニングも受け付けているところもあるため、ぜひチェックしてみてください。
6.老後の住み替えを検討する前に…シニア世代の断捨離
老後の住み替えを検討する前に、断捨離を行う必要があるということはご説明しました。しかし、シニア世代の断捨離は簡単なものではないのです。場合によってはプロの業者に依頼して、スムーズに行うようにしましょう。
6-1.長年の生活によって蓄積された「モノ」たち
シニア世代の断捨離が難しい理由は、モノの多さにあります。人は暮らしの中でたくさんのモノに出会うでしょう。長年の生活によってモノは増え、蓄積されていきます。モノが多くなればなるほど、断捨離には時間と労力が必要になるでしょう。まずは、どこに何があるのかを自分で把握し、計画的にすすめていくことをおすすめします。
6-2.体力や気力の問題も無視できない
断捨離を行うためには、想像以上に体力と気力が必要です。高齢になれば、当然体力も気力も低下しているでしょう。断捨離の作業に嫌気が差して、途中で挫折してしまう人も少なくありません。そのため、できるだけ若いうちからモノを整理し、ためこまないようにしておくことが必要です。
6-3.こんなときはプロに依頼しよう!
不用品回収業者などに依頼すれば、家中の断捨離をすべてお任せすることができます。体力に自信がないときや不用品の量が多すぎるときは、プロにお願いした方が効率的でしょう。また、高齢になると判断力も低下するため、何が必要で何が不要かを判断することも難しくなります。そういった場合も、思いきってプロに依頼してみましょう。
6-4.断捨離をプロに依頼するメリットとは?
断捨離を不用品回収業者などのプロに依頼することには、メリットがたくさんあります。まず、自分の体力や気力を使う必要がないということ。体に不自由がある人でも心配ありません。引越しまでに時間がない場合でも、スムーズに荷物を減らすことができるでしょう。また、不用品回収業者の中には、回収と同時に買い取りを行っているとこともあります。状態によっては買い取ってもらえるモノもあるため、お得に不用品を処分できるでしょう。
6-5.業者に依頼する場合の料金
断捨離を業者に依頼した場合にかかる料金は、業者によっても異なります。そのため、複数の業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。最初から1社に絞ってしまうと、損をしてしまう可能性もあるでしょう。不用品回収業者の比較サイトを利用すると便利です。
http://www.fuyouhinkaisyu.net/
6-6.業者選びのポイントとは?
不用品回収業者は全国にたくさんありますが、すべてが良心的というわけではありません。中には悪質な営業をしている業者もあるため、見極め方を知っておくことが大切です。業者を選ぶ際には、以下のことを注意しましょう。
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか。
- 所在地を明らかにしているか。
- 電話番号が固定電話であるか。
- 事前に見積もりを出してくれるか。
- 見積書の内容は明確か。
- スタッフの対応は丁寧でスムーズか。
また、実際にその業者を利用したことのある人たちの口コミなどを参考にすることもおすすめです。
7.老後の住み替えにかんするよくある質問
老後の住み替えを検討している人たちが感じるであろう疑問とその回答をまとめてみました。
Q.住み替えでマンションを購入する場合、購入費用とは別にかかる費用はありますか?
A.管理費と修繕積立金が必要になります。金額はマンションによって異なりますが、ローンの支払いが終わっても支払い続ける費用です。
Q.購入から何年くらいで住み替えを検討する人が多いのでしょうか?
A.家の老朽化が原因で住み替えを検討する人も多いでしょう。その場合、住み替えるまでの期間が「購入から20年以上」という人が半数を占めています。
Q.住み替え先に選ぶのはマンションと一戸建てどちらが多いのですか?
A.調査の結果によると、マンションに住み替える人の方が多くなっています。理由としては「セキュリティーがしっかりしていて安全」「掃除などの管理が楽」というものがほとんどです。
Q.住み替えでマンションの購入を検討しています。どのような条件を優先するべきですか?
A.将来のことも考え、エントランスやエレベーターに車イスでも出入りしやすいマンションを選ぶようにしましょう。また、公共交通機関へのアクセスがよいこと、近くに病院やスーパーがあること、治安がよい地域であることも必要条件になります。
Q.断捨離で生じた不用品を売るにはどうしたらよいですか?
A.状態のよいものは、リサイクルショップやネットオークションなどで売る人も多くなっています。また、買い取りも行っている不用品回収業者に依頼する方法だと1回で済むためおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。老後の住み替えについて、その目的やメリット・引越しの準備にかんする情報などをまとめて解説しました。第二の人生を快適に過ごすために老後の住み替えを検討しているなら、ぜひこの記事を参考にしてみてください。