冬が来る前に見ておきたい!ストーブの寿命が来るサインとは!?
寒い冬にどの家庭でも必ず活躍するのがストーブですね。電気を使うものでは電力ばかりが食うので実際にはなかなか暖まらない、寒い。との意見が多く、やはりここは石油系ストーブだと思います。
なので、今回も石油系のファンヒーター、ケロセン型ヒーター(分かりやすく言えばヤカンを乗せるタイプ)の2つの特徴・壊れるポイントなどストーブの寿命が何年くらいなのかをご説明していきます。
1.ストーブが故障する・修理が必要だと思われる主な理由
石油ファンヒータータイプ
石油ファンヒーターで一番多いのは【詰まり】(内部でも外部でも)
外部のつまりとはフィルターの詰まりです。ファンヒーターと言うだけあって空気を取り込みます。その時にホコリも入らないようにフィルターで覆われているストーブの裏側。ここが埃まみれになると空気を取り込めなくなり、内部の温度が上がってしまいエラー感知して止まります。あまり続けてこのエラーが出るのは好ましくないです。内部の温度が上昇するので確実にダメージを与えます。定期的に、週に一回は掃除を心掛けましょう。
では、内部の詰まりとは?
石油ファンヒーターの内部のつまりとは、分かりやすく言えば【車のエンジンと同じで灯油を燃やし続ける燃焼機関へ灯油を一定間隔で送り出す場所がススなどで汚れて詰まる事】を差します。
この劣化は通常使用であれば起こる可能性はとても低いです。ではなぜこのようなことがおこるのか?
理由は
- 古い灯油を使う(灯油は腐ります)
- 水など不純物が混ざってしまっている
この2点が原因としては多いです。ストーブ自体は部屋に置いてあるので濡れることは少ないですが、灯油タンクが外に置いてあるご家庭では雨の日に給油したりすると少なからず混入します。それが水が入る原因です。
古い灯油に関してはストーブの寿命を縮める直接な原因になるので仕様を禁止していますので春が来たらタンクに残った灯油は処分しましょう。
ただし、トヨトミが作ったストーブのように、古い灯油でも大丈夫!なんてストーブもあるらしいですが。
ケロセンタイプ(ヤカンを乗せるタイプのストーブ)
自動点火機能の故障
実は自動点火機能自体はほぼ100%生きています。ただ、火が付かないだけなんです。いや、それを壊れていると言うのかもしれませんが、実はそこまで重大な故障ではないのですよ。だって、自動点火装置の先っぽを取り換えればいいんですから。ホームセンターなどで500円程度で販売されています。
そもそも自動点火機能は、乾電池から送られてくる電気を電熱線で発熱し、【芯】に当てて発火させるだけの単純構造。これはストーブの寿命と言うよりも部品の劣化なんです。電熱線はとても柔らかいパーツです。簡単に切れてしまうので【壊れた】と勘違いする方が多いのが実態です。
炎が燃え上がらない(燃え上がりすぎる)
炎が燃え上がりすぎる場合は芯に灯油が染みこんでいない可能性があります。
時間を置かないと灯油が芯にしみこまないので、ストーブに灯油を入れてすぐに点火するとよくこの症状になります。この症状になると次に説明する【炎が燃え上がらない】につながります。点火後異常に気づいてすぐに消火すればいいのですが少しでも放置してしまうと芯が焦げてなくなりますので、故障につながります。
では炎が燃え上がらない場合はどうなのか?先程もちょっと触れましたが、芯がなくなると炎が出ません。火力は芯がどのくらい伸びているかで調整されています。なので伸びるはずの芯が燃えてなくなってしまうと火力がなくなり、点火不良を起こします。これはストーブの寿命をどれだけ伸ばすか使っている方の知識、使い方次第なのではっきり言えませんが、15年程度は持つのではないでしょうか。弊社の倉庫には1999年製造のストーブがありますが、自動点火も芯も残っているのでいまだ普通に使用が可能です。
2.もうすぐ壊れる?寿命が近いと思われる症状とは?
石油ファンヒータータイプ
温度設定で一番低く設定してしばらく運転してみる
この方法で燃焼機関の調子が少しわかることがあります。灯油は針の先程の小さな穴から燃焼室に入っていますが、ここにススがたまると灯油がうまく入らなくなります。灯油が入らないとストーブから変な音、もしくはあきらかに温風の出がおかしくなります。この症状が出ていると【詰まり】のサインです。
運転してもしょっちゅうエラーで止まってしまう
この時のエラー内容にもよりますが、【温度上昇】のエラーであれば原因は埃です。
フィルターがつまりに詰まって、内部にも侵入し、中で埃をかぶっているのではないでしょうか?この埃こそが、エラーの原因です。
ケロセンタイプのストーブ
炎がなかなか安定しない
芯が短くなっていませんか?焦げてススだらけになっていたり、短くなると芯が短くなり安定するまでに時間が必要になります。この症状が出始めているころには新しいストーブを視野に入れるか交換をしなければいけません。
自動点火ですぐに火が付かない
稀なケースですが、自動点火機能は問題がなくても、【自動点火装置が触れるところだけ燃えて芯がなくなっている】事があります。この場合は芯を伸ばすわけにもいかないので、耐えるか、取り替えるしかありません。
3.修理と買い替えどっちがお得なのか?
まず前提に、石油ファンヒータータイプでは新品が埼玉県の情報ですが7,000円程度から購入可能です。安い物はもっとあるかもしれませんが、ホームセンターなどで売られている物を参考にしました。
これを前提に、新品が7,000円で購入できるのでこの7,000円以下にならないといけません。どのくらい使ってきたストーブかにもよります。壊れた原因が分かっていればいいです。
水が入った、掃除しなかった、運転中に停電などで電源が何回も切れた、落としたなど。
しかし、原因不明の場合は修理しても壊れる可能性があります。いさぎよく、5年も使っているのであれば買い替えましょう。新品が嫌なら中古でもいいかもしれません。
メーカーの修理で出張費、作業・工賃など請求されては7,000円なんて一瞬です。石油ファンヒーターでも定価が3万円、4万円と高価な物がありますが、金額が高い物であれば修理も視野に入れていいかもしれませんが、安い物であれば今の時代買い替えなのかもしれませんね。
もし、埃が原因のエラーだったら
この場合なおる可能性があります。ドライバーでネジを外し、解体して中の埃を全て取り除く事です。エアコンプレッサーがあると大変便利ですが、なければ掃除機でも構いません。全て取り除きましょう。案外これで復活しますが、組み立てに自信がない、中の他のパーツにキズが付くと終わりなので気を付けてください。
ではケロセンタイプでは?新品はおおよそ5,000円程度で購入が可能です。故障内容にもよりますが、こちらはストーブの芯が1,500円程度、自動点火装置が500円程度だったので修理が出来るのなら修理をした方がいいでしょう。ただし、工賃が無料の所か、自分で出来る場合に限ります。芯の交換はさほど難しくないので、ネットで検索してみて作業をしても良いのではないかと思います。
4.寿命がきたストーブの処分方法は?
ストーブは粗大ゴミなので、捨てることが決まったら庭先や玄関の所に保管しても問題ないでしょう。ただし、粗大ゴミは約1か月前の回収予約なので早めの予約をしましょう。もしホームセンターなどで購入される場合はストーブは買い替えだと無料で引き取ってくれることがあるので購入前に一度調べてみるといいかも知れません。
終わりに・・・
いかがですか?これから寒い冬がきますが、早めに今のストーブが今シーズンも使えるのか、まちがっても年末年始に壊れたりしないか?など早めのチェックをおすすめします。今日は
- ストーブが故障する・修理が必要だと思われる主な理由
- もうすぐ壊れる?寿命が近いと思われる症状とは?
- 修理と買い替えどっちがお得なのか?
- 寿命がきたストーブの処分方法は?
の4つをご紹介しました。ストーブは使い方次第で寿命は伸ばせます。普段から定期的な掃除、正しい使い方を心掛けましょう。