加湿器の調子が悪い?加湿器の寿命はどのくらい?
気づいたら加湿器から蒸気が出ていない…そんな不思議な現象に遭遇したことはありませんか?
昨日までは白くモクモクと蒸気が立ち上っていた加湿器が、今日になってまったく動かない。機械は通常どおり作動している音がするのに、何故水蒸気が出ないのでしょうか?このような状況は、加湿器が故障している可能性があります。
加湿器は、冷蔵庫や洗濯機とは異なり、使用頻度が少ないため通常は長持ちするとされていますが、ではなぜ故障に至るのでしょうか?
この記事では、加湿器の寿命、故障のサイン、そして買い替えや修理について、分かりやすくご説明します。
- 加湿器の主な故障原因は?
- 寿命が近くなるとどのようになるのか?
- 加湿器は修理・買い替えどっちがお得?
- 加湿器を捨てる時は?
1.加湿器の主な故障原因は?
加湿器の故障の大きな原因として挙げられるのが、「超音波発生部のキズ」です。これは新品を購入してわずか2日経った製品であっても、10年間使用した製品であっても、等しく影響を及ぼします。特に、音波式加湿器ではこの問題がよく見られる症状です。
市場には様々な種類の加湿器が存在しますが、その中でも特に扱いが難しいのが超音波式加湿器です。これは壊れやすい一方で、価格は2,000円程度からと手頃なモデルが多いのが特徴です。この加湿器の原理は、水を超音波で気化させて加湿するというものです(この気化は、水を霧状にして送り出すことを指します。そのため、手に触れると水浸しになることがあります)。
重要なのは、超音波を発生させる部分にキズがつくと、加湿器は驚くほど早く壊れてしまうという点です。実際、多くの説明書にはキズをつけないよう注意を促す記載があります。この問題は、加湿器の寿命ではなく、「壊れた」というカテゴリに分類されます。したがって、お手入れには特に注意が必要です。
その他の蒸気式加湿器の場合はどうなる?
蒸気式加湿器は筆者的におすすめの加湿器です。名前の通り、蒸気式加湿器は水を沸騰させて水蒸気で加湿します。要するに【湯気】で加湿するわけです。先の超音波式加湿器とは違い、水を微粒子にして飛ばしているわけではないので、電化製品のそばや空気の流れがない所でも安心して使えます。
では、蒸気式加湿器では何が壊れるのでしょうか?主な故障原因は、ヒーター・加熱箇所へのダメージです。しかし、通常の使用ではヒーターがすぐに壊れることは少ないのでご安心ください。では、何が問題なのでしょうか?それは、加熱される部分に付着する【カルキ】です。カルキは、水道水に含まれる塩素が固まったものです。一度付着すると除去が難しく、剥がす際に加湿器にキズをつけてしまい故障に繋がることもあります。そのため、定期的な掃除が唯一の改善策となります。
ヒーターレス加湿器とはどのようなものなのか?
ヒーターレス加湿器は、とても地味な存在です。正直、筆者はこのタイプを特に好まないし、必要性も感じられません。この加湿器の仕組みは、水をフィルターに含ませた後、単に風の力で乾燥させるというものです。賢い方ならお気づきかもしれませんが、これは実質的に洗濯物を干しているのと同じ原理です。テレビでも紹介されていましたが、寝る前にバスタオルを2枚同じ部屋に干すと、結果はほぼ同じになります。
さらに、このヒーターレス加湿器は意外と普及しており、【加湿空気清浄機】などはこの加湿方法を採用しています。しかし、加湿器の水分を含むフィルターは、結構汚れやすいのです。カルキで白くなったり、カビが生えることもあります。では、このような汚れたフィルターを使っている空気清浄機の意味はあるのでしょうか?加湿器としての機能は汚れによって損なわれる可能性があります。見た目も地味なので(筆者は地味な物が好きではなく、例えば超音波式のようにモクモクとした見た目の方が好みです)、ヒーターレス加湿器はお手入れにかなりの注意が必要です。パーツの劣化も早いかもしれません。加湿器自体の機械は壊れなくても、その機能は損なわれることがあり得ます。
2.寿命が近くなるとどのようになるのか?
では加湿器の寿命が近くなるとどのようになるのか?
それは2通り考えられます。
音がうるさい
これは実際に起こる症状で、特に超音波式に見られる症状です。超音波と言いながら超高速で振動しているのでクッション材がダメになったのか運転するとガー!っと大きな音がしたりしなかったりと不安定になります。こうなると壊れるのが近いです。使用を中止し新しい物を購入してください。
なんだか水の減り方が遅い
超音波式・蒸気式では水を沸騰、もしくは霧状にして噴霧していますのでこの症状が出やすいです。機械の劣化により効率が下がっていることがあるので買い替えを検討する時期に入ったのかもしれません。ただし、【汚れていて効率が落ちている可能性があります】。これは加湿器の寿命ではなく、お手入れ不足です。水垢などで汚れている場合は速やかの掃除しましょう。触ってみてヌルヌルしていれば水垢がついています。水垢が原因で加湿効率が下がっているときはこれだけで復活しますので試してみてください。
3.加湿器は修理・買い替えどっちがお得?
加湿器は新品で買われても数千円。安ければ2,000円、中古だと1,000円~買える電化製品です。特にこだわりがないのであれば買い替えの方が安く済むでしょう。消耗パーツにもよりますが、フィルターなど個別で買うと以外と高額です。今後もどのくらい使うか分かりませんが、あまり修理して使う事は少ないように感じますね。
4.加湿器を捨てる時は?
加湿器は大きい物から小さいものまでありますが、基本的には燃えないゴミ、もしくは粗大ゴミになると思います。粗大ゴミになるのかは大きさなど各自治体で異なるので事前に調べておきましょう。もし粗大ゴミで捨てる時は回収予約が1か月前からになるので早めの予約を行いましょう。
終わりに
加湿器は使用する人間のお手入れ具合で以外と長持ちしそうです。筆者が持っていた超音波式加湿器は5,000円でしたが、約7年使えました。加湿器の寿命として7年が妥当かわかりませんが、恥ずかしながらお手入れは月に1回、よく7年使えたな。と思っています。その他にも今も使える中古の蒸気式加湿器。これは今年10歳になります。加湿器の寿命10年超え。まだまだ頑張ってもらいたいです。今回は
- 加湿器の主な故障原因とは?
- 寿命が近くなるとどのようになるのか?
- 加湿器は修理・買い替えどっちがお得?
- 加湿器を捨てる時は?
以上の4点をご紹介しました。なるべくであれば定期的に使って少しでも長く使えるといいですよね。筆者の10歳を上回る加湿器、頑張って育ててください。