古いエアコンの処分方法とそれぞれのメリット・デメリットも紹介


どうすれば古いエアコンを処分すればいいのか、自治体で捨てることができるのか……など、エアコンの処分にお困りの方が多いのではないでしょうか。買い換えや処分だけという場合はどうすればいいかなど、本記事では、エアコンの処分方法などについて詳しく説明します。

  1. 古いエアコンを粗大ゴミで出せない理由
  2. 古いエアコンの処分方法は?
  3. 古いエアコンの処分を業者に依頼する際の注意点
  4. 古いエアコンの処分は関東家電リサイクル問屋へ
  5. 古いエアコンの処分に関してよくある質問

この記事を読むことで、処分を業者へ依頼する際の注意点も分かります。悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

1.古いエアコンを粗大ゴミで出せない理由

2001年に家電リサイクル法が施行され、エアコンは特定品目の1つとなりました。エアコンなどの家電にはレアメタル等の貴重な資源が含まれているため、処分ではなく、それらの資源を再利用することになったのです。この法律により、廃棄物運搬業の許可を受けた業者や家電量販店、小売店などが製品をメーカーに引き渡さなくてはいけなくなりました。ですから、古いエアコンの処分では、粗大ゴミに出して終わりというわけにはいかないのです。

1-1.処分には家電リサイクル券が必要

リサイクルには回収・分解・再利用するためにリサイクル料金がかかります。その費用は消費者が負担することになっているのです。支払いは、家電リサイクル券を購入することによって行われ、主に「料金販売店回収方式」と「料金郵便局振込方式」の2つがあります。それぞれ方式が異なるため、しっかりとチェックしておきましょう。

1-2.料金販売店回収方式

リサイクル料金の支払用紙への記入は販売店が行うため、自分で記入する必要はありません。処分を依頼する側は、販売店に料金を支払うだけでOKです。ただし、運搬してもらうときには運搬料金を支払うことになります。

1-3.料金郵便局振込方式

リサイクル料金用紙の記入は自分で行います。支払いはゆうちょ銀行や郵便局へ行き、自分で料金を払うことになるでしょう。以下は支払いの流れです。

  1. 家電リサイクル券払込票をもらう
  2. 払込票に必要事項を記入し、郵便局にてリサイクル料金(消費税を含む)を支払う
  3. 郵便局から「郵便振替払込受付証明書」を受け取る
  4. 処分する家電本体指定場所に「家電リサイクル券」を貼り付ける
  5. 近くの指定引取場所へ持ち込む

なお、郵便局にてリサイクル料金を支払った際、「排出者控」を受け取ることになります。この排出者控は、必ず保管しておいてください。この排出者控に記載されている番号で問い合わせれば、きちんと家電が処分されたかどうかが分かります。調べたいときは、排出者向け引き取り確認ページでご確認ください。

2.古いエアコンの処分方法は?

ここでは、エアコンの正しい処分方法を解説します。

2-1.家電量販店に依頼する

古いエアコンを新しいものに買い換える場合は、新しいエアコンを購入する家電量販店に処分を依頼できます。家電量販店には家電リサイクルの収集を行う義務があり、消費者はエアコンを引き渡す際にリサイクル料金を支払う方法です。

2-1-1.メリット

エアコンの取り外しから搬出・運搬までを、すべて家電量販店で請け負ってくれることが大きなメリットです。エアコンは自分で取り外すのが困難なので、依頼したほうが安心でしょう。さらに、リサイクル券の記入といった面倒な手続きもすべて行ってくれるため、手間と時間がかかりません。

2-1-2.デメリット

取り外しを行ってはくれますが、費用面は負担しなければならないという点がデメリットです。取り外しにかかる費用や運搬料・リサイクル料金がかかります。新しいエアコンの購入代金と合わせた金額を支払うことになるでしょう。

2-2.購入した小売店に依頼する

エアコンを販売している小売店は、過去に販売したエアコンの収集を依頼されたときは応じる義務があります。購入した店舗が近くにある場合は、収集を依頼できるでしょう。

2-2-1.メリット

小売業者は自宅まで回収しに来てくれるので、自分で運搬する必要はありません。ただし、リサイクル料金とは別に収集・運搬料金がかかります。

2-2-2.デメリット

小売店の中には、エアコンの取り外しを受け付けていないところがあります。その場合、取り外しを専門業者へ依頼するか、自分自身で行わなければなりません。取り外しを依頼する際は、その分の費用がかかります。

2-3.自治体の家電リサイクル収集に依頼

自治体によっては、家電リサイクル収集のサービスを行っているところがあります。お住まいの自治体に確認してみましょう。

2-3-1.メリット

自宅までエアコンを回収しに来てくれるので、自分で運ぶ必要がありません。リサイクル料金を支払う必要はありますが、リサイクル券の記入など手続きはすべて自治体がやってくれるでしょう。

2-3-2.デメリット

自治体のサービスでは、エアコンの取り外しを行っていないので自分で行う必要があります。自分でできない場合は、ほかの業者に取り外しを依頼しなければなりません。そのため、手間がかかったり費用が高くついたりします。

2-4.指定引取場所へ持ち込み

自治体の指定引取所へ直接持ち込む方法があります。この場合、料金郵便局振込方式が一般的で、リサイクル料金を郵便局で支払い、エアコンを指定引取場所へ持ち込むことになるでしょう。

2-4-1.メリット

直接持ち込むことができるため、すぐに処分できるのが大きなメリットです。また、自分で運ぶことになるので収集・運搬費用はかかりません。

2-4-2.デメリット

自治体のサービスでは、エアコンの取り外しを行っていません。そのため、自分で行うか、取り外しだけを業者へ依頼する必要があります。手間や費用がかかるでしょう。

2-4-3.持ち込みの手続きについて

持ち込み方法の流れは以下のとおりです。

  1. 処分先を決定する(家電リサイクル券センターホームページから最寄りの指定引取場所が検索できますし、住んでいる自治体に問い合わせする)
  2. 処分する日時を予約する
  3. エアコンのメーカー・製造年月・型番など詳細を伝え、料金がいくらになるのかを確認する
  4. 郵便局で必要書類の記入をする(エアコン1台につき家電リサイクル券1枚が必要)
  5. リサイクル料金を振り込む
  6. 日付印の押印された振替払込請求書兼受領証と振替払込受付証明書を受け取る
  7. 家電リサイクル券をエアコンに貼り付ける

2-5.友人や知人に譲る

エアコンを欲しがっている人に譲る方法も選択肢の1つです。

2-5-1.メリット

エアコンの取り外しを自分で行う場合は、お金がかかりません。処分ではないので、リサイクル券を記入する必要がないでしょう。ただし、自分で取り外す作業は難しいため、失敗してエアコンを壊してしまう恐れがあります。

2-5-2.デメリット

譲り先が決まるまで時間がかかったり、業者にエアコンの取り外しを依頼する場合は費用が発生したりします。また、遠方で生活している方に送る場合は配送料もかかるので、処分費用よりも割高になるケースもあるのです。

2-6.買取サービスで売却する

古いエアコンでも、まだ使える状態であれば、買取サービスを利用して売却するという方法もあります。この場合は、処分ではないので、リサイクル料金はかかりません。業者によっては、取り外しから搬出・運搬までを一括して行っているので、その点も便利です。

2-7.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼して、古いエアコンを処分してもらう方法もあります。近くの不用品回収業者か、インターネットで検索することも可能です。不用品回収業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取って比較してみてください。エアコン以外にも処分したい不用品があれば、まとめて回収を依頼したほうがよいでしょう。

3.古いエアコンの処分を業者に依頼する際の注意点

古いエアコンの処分を依頼しようとしている不用品回収業者が優良かどうか判断するために見るべきポイントをご紹介します。

3-1.業務許可を取っているか

信頼できる不用品回収業者を見極める上でとても重要なのが、不用品回収に必要な許可を自治体から取得しているかどうかです。家庭から出る不用品の回収をするには「一般廃棄物収集運搬業許可」が必要になります。そのほか、販売目的で不用品を買い取っている業者は「古物商許可」、産業廃棄物を処理する業者は「産業廃棄物収集運搬業許可」を取得していなければなりません。

3-2.料金体系が明快か

シンプルで分かりやすい料金設定がされていることも、優良な業者を見分けるポイントです。事業所の所在地や連絡先、ホームページが公開されているかも業者を信頼できるかどうかの判断材料になります。

3-3.実際の作業事例を確認する

ホームページに実際の作業事例が掲載されている場合は内容を確認してみましょう。これまでの作業実績の豊富さや事例に対応した実績が分かれば、対応力の高さが分かります。

3-4.口コミを確認する

業者のホームページや集客サイトのデータベースには、サービス利用者からの口コミが掲載されていることがあります。実際に、利用した人による評価ではありますが、作業の品質や業者の対応・料金の妥当性などをうかがうことができるでしょう。業者が口コミに対して回答していることもあり、対応の丁寧さまで分かります。

3-5.損害賠償保険に加入しているか

大型の不用品を家の中から搬出するときに思いがけないアクシデントに見舞われたとき、保険に加入している業者であれば補償を受けることができます。安心してサービスを受けられる体制を整えているという意味でも、保険加入の有無は信頼できる不用品回収業者を見極めるポイントになるでしょう。

3-6.接客態度が丁寧か

電話やネットで問い合わせをしたときや、見積もりを出してもらうときなどのやり取りで、高圧的な態度や強引に話を進めようとする姿勢がないか注意しましょう。

4.古いエアコンの処分は、関東家電リサイクル問屋へ

埼玉全域・関東を営業圏内としている関東家電リサイクル問屋では、買取・不用品回収も行っています。

4-1.持ち込みなら無料回収

古いエアコンでも製造後5年以内の電化製品・壊れていない・正常に動くなどの条件がクリアできれば、無料で引き取りができます。古くても問題なく使える製品は、ぜひ関東家電リサイクル問屋に相談してください。

4-2.他店で断られた場合でも、まずは相談を

買取もしているので、古いエアコンだけではなく、その他の不用品もぜひ相談してみてください。過去に他店で断られた家電も関東家電リサイクル問屋で買い取った事例もあります。

4-3.無料査定・無料見積もり・無料相談

無料査定のお申し込みは、専用フォームにて365日24時間可能です。なお、お急ぎの方は、電話(0480-21-7802・対応時間:9:00~21:00)でお問い合わせください。

5.古いエアコンの処分に関してよくある質問

古いエアコンの処分に関してよくある質問を5つピックアップしました。

Q.不用品回収業者に依頼するとき、見積もりで気をつけることはあるのか?
A.複数業者から相見積もりを取って金額を比較する・分かりやすい内容かチェックする・見積もりが無料の業者を選ぶようにしましょう。

Q.悪質業者に依頼したとき、どうしたらいいか?
A.業者とのやり取りに不安を感じた場合や、高額料金をすでに支払ってしまった場合、まずは消費生活センターに相談してみましょう。相談のタイミングは実際に被害に遭った後でも、怪しいと思った段階でも構いません。

Q.エアコンの取り外しの費用はいくらぐらいか?
A.エアコン取り外し工事の費用相場は、おおよそ8,000円程度~で、設置場所などの環境によっては、追加で費用が発生することもあります。

Q.古いだけではなく、壊れたエアコンも回収してもらえるのか?
A.不用品回収業者では、壊れたエアコンも回収可能です。

Q.エアコンは自分で取り外せるのか?
A.エアコンの取り外しは、重量もあり、複雑で危険を伴うことがあります。手順が分かったとしても、無理だと思ったのなら、無理せず業者に依頼しましょう。

まとめ

エアコンの処分方法についてご紹介してきました。他の家電とは異なり、家電リサイクル法に則った正しい方法で処分する必要があります。それぞれの状況に合わせて、最適な処分方法を試してみてください。


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